生物資源としての剪定枝葉:その有効利用と促進
都市部では公園や街路樹から毎年、多量の剪定枝葉が発生します。 環境意識の高まりやヒートアイランド現象対策として都市部の緑化が進行するにつれ、 都市部で発生する剪定枝葉の量は益々増加しています。
こうした剪定枝葉の一部は単なる土壌改良材として堆肥化するか、その他の資材に加工しますが、 あまり利用されずほとんどが焼却処分されており、その焼却処理能力は限界に達しています。
有限会社マッテルでは未利用のまま処分される剪定枝葉などの緑葉を大切な生物資源として見直し、 地産地消を基軸とした新たな有効利用方法を開発しました。 ヒロ・グリーンシステムの技術導入により生産される従来の堆肥より付加価値の高い良質の堆肥を ポット野菜などの植え込み資材に利用し、その野菜をポットに植わったままの状態で販売することで、 剪定枝葉の加工物を都市部で消費するビジネスモデルがマッテルです。
※ ヒロ・グリーンシステムはグリーンリサイクル株式会社(安井宏昭 代表取締役)の技術です。
地産地消を基軸とした新たな剪定枝葉の有効利用方法
- 都市部で発生する剪定枝葉を分離工法により採取された、それぞれの材の特性を生かした生物資源として有効利用 → 付加価値の高い良質の堆肥、パルプ、炭などに加工
- 従来、焼却処分されていた剪定枝葉の減少 → 環境負荷の軽減
- ポット野菜(「てるおさんのポット野菜」)として販売することで都市部における消費 → 農業・産業の振興
- 比較的簡便な農業による福祉・介護施設などでの野菜の栽培 → 永続性のある新たな雇用の創出、およびリハビリ・セラピー効果
- 「ゆうきっと」で児童などの農業体験 → 食育・食農、情操などの教育効果